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無煙ロースターからの火災が多発しています!

 平成29年から令和元年までの3年間、当消防局管内で発生した焼肉店における火災6件のうち、5件が無煙ロースターが関係した火災です。

 無煙ロースターは、肉を焼くと同時に煙が排出されることから、臭いが付きにくく店内がクリーンに保たれるという理由で多くの店舗に設置されています。しかし、日常の清掃を怠ると火災の発生や延焼拡大の要因となります。

火災のメカニズム

主な出火原因は次の2つです。

(1)清掃不良によるもの

・無煙ロースターの排気ダクト内に油塵(油の汚れ)が堆積する。

   ↓

・飲食中、排気ダクト内に火のついた肉片や炎が吸い込まれる。

   ↓

・油塵に着火する。

   ↓

・防火ダンパーがない。

 又は防火ダンパーが油脂等により固着して正常に作動していない。

   ↓

・火災が発生。

※防火ダンパーとは、建物の空気調和や換気を目的とするダクト(管)の内側に設置されるもので、設定温度を超えた空気が通過すると、自動的にダクト内を流れる火炎や煙を遮断する安全装置です。

           

              ※油塵が堆積したダクト内部。

           

              ※油塵によって固着した防火ダンパー

(2)施工不備によるもの

・壁や床内に通っている、無煙ロースターの排気ダクトが建築材(木製の壁など)と近接している。

   ↓

・排気ダクトからの熱により、建築材が低温発火を起こす。

   ↓

・火災が発生。

※低温発火とは、木材に熱が加わると含まれている水分が徐々に減少し、炭になります。そこにさらに熱が加えられると、ある日突然発火する現象です。

           

    ※建築材が低温発火したもの。排気ダクトは被覆されておらず、離隔距離が小さい。


火災予防のポイント

定期的な清掃と点検

無煙ロースターの部品などは、定期的に点検・清掃を行いましょう。また、床下などの排気ダクトについても、定期的にメーカー等に洗浄を依頼しましょう。

離隔距離の確保

排気ダクトは、床材などの可燃物との間に10センチメートル以上の距離を保つか、不燃材料(金属以外)で有効に被覆しましょう。(火災予防条例により定められています。)


このページに関するお問い合わせ

佐賀広域消防局 予防課 査察調査係

電話:0952-33-6765

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